矯正治療は、よりよい状態をつくるための医療です。したがって「しなければならない」というわけではありません。その人自身が必要と思うことが始まりであり、またご家族の考えもあるかもしれません。不正咬合による不都合は、社会生活をする上での不都合が多いようです。矯正治療をすることで、「歯周病になりにくくなる」「むし歯になりにくくなる」「アゴの病気になりにくくなる」といったこともありますが、「きれいな歯並び」は当人にとって大きな財産であり、自信をもってまわりの人と会話を楽しむことができます。
当医院では院長をはじめ、非常勤の歯科医2名による連携で矯正治療を行っています。非常勤の1名は日頃大学病院の矯正科で治療を行っていて、日本矯正歯科学会の専門医でもあります。院長以外は非常勤である為、それぞれの治療にあたって意見を交わしながら、より適切な治療ができるよう態勢づくりをしています。
矯正治療には様々なテクニックが使われています。最新のデーモンシステムでは従来のシステムより治療の期間が短くなると言われていて、よりスピーディーに矯正治療ができ、当医院でも使用できるようにしています。
■ 歯のまわりの骨はたえずつくり変えられている
歯は、アゴの骨の中に植わっていて動かないように思いますが、歯のまわりにある細胞によって、骨はたえず新しくつくり変えられています。弱い力が長時間同じ方向に加わると、圧迫されている骨は破壊され、引っ張られているところでは新しく骨がつくられ、その結果歯の位置が動きます。
■ 矯正のテクニックと患者さんの協力
歯を動かす矯正治療は、支えの歯の抵抗力、湾曲した針金が戻る力、バネやゴムの力、口唇や舌、噛む力など様々な力が関係しています。このため矯正治療の結果には患者さんの協力が大きな影響を与えます。長期間、定期的に通院し、わずらわしさや場合によっては痛みをガマンして、とくに治療中はていねいにブラッシングをする必要もあります。
例えば「叢生」という不正咬合を治療します
ここのような状態だと1ヶ月程度で改善します。
現在治療中です。上の前歯が前に出てしまっています。
まだ治療途中ですが、目立ちにくい装置もあります。