失った歯をより自然に、より快適に回復したい方へ
歯の最も重要な役割は言うまでもなく噛むことです。これ以外に歯は顔の表情を決定するという重要な役割もあります。顔貌、表情、喜びの表現、自然な笑い、楽しい会話に歯は大切な役割を果たしています。また、いつまでも元気で充実した生活を過ごしていただくための一躍を担うものでもあると思っています。むし歯や歯周病とは違った、健康や社会生活をサポートすることも含めて、口腔内機能を回復する医療のひとつとしてインプラント治療があります。
歯科用インプラントとは天然歯根の代用となる人工歯根のことです。
インプラント本体は外科手術により顎の骨に埋め込みます。埋め込まれたインプラントは、約12週間の治癒期間を経て骨にしっかりと結合します。
■ インプラント治療の利点
○ | 取り外し式の入れ歯に代わって、固定式の入れ歯をいれることができます。 |
○ | 取り外し式の入れ歯の場合でも、インプラント上にしっかりと固定されますので、通常の入れ歯のようなズレや食べ物のかけらが入った時の痛みがなくなります。 |
○ | インプラントによる入れ歯なら、天然の歯とほとんど同じ感覚で噛めます。 |
○ | 自然な外観や表情を取り戻すことができ、人前で話すこともまったく平気です。 |
○ | 噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなり、バランスの良い食事が楽しめます。 |
○ | 楽しい食事は体を健康に保つだけなく、心までも健康にします。 |
健康な歯をまったく削ることなく歯の無い部分にインプラントを入れます。 | 数本のインプラントを入れて入れ歯の固定源となる維持装置を取り付けます。 |
■ インプラント治療
インプラント埋入手術に伴う不自由さや痛みの程度、およびその継続期間は臼歯の抜歯と同じくらいと考えてください。埋入手術は局所麻酔下で行います。埋入するとやがて周囲の骨と結合し、安定します。インプラントと骨が結合するまでの間、定期的に検診を行い、状態をチェックします。約6〜24週間でインプラントは周囲の骨と結合されます。その後、ヘッド部を装着して、被せ物を作るようになります。
■ インプラント治療の流れ
STEP1 診断と治療計画 レントゲンなどによって十分な診断後、インプラント治療に関する説明を受けます。 インプラント治療は専門のトレーニングを受けた歯科医師のみが行います。 |
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STEP2 インプラント手術 チタン製の小さなネジのような形状のインプラントを局所麻酔で顎の骨の中に埋め込みます。その際ドリルで骨を削り、インプラントを入れるための孔をつくり、インプラントを埋め込みます。 |
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STEP3 インプラントと骨がくっつくのを待つ インプラントと骨がしっかりとくっつくまで約6〜24週間待ちます。この期間、一般的にはインプラントの上に仮歯を入れておきます。 |
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STEP4 歯の装着 ITIインプラントならここで人工の歯を取り付けます。手術2回式のインプラントの場合はここでもう一度手術してインプラントの頭を出さなければなりません。 |